近年の筋トレや健康ブーム、そして起業のしやすさからパーソナルジムの経営開始を検討している方も多いのではないでしょうか。
実はパーソナルジムに関わらず、起業してから1年後の倒産率は80%、5年以内に90%、10年以内に97%と言われており、想像以上に厳しい現実があるのは事実です。
しかし、その中でも成功し、黒字経営できているパーソナルジムはありますし、経営に成功してフランチャイズやパーソナルジム経営のコンサルタントを始める方もいます。
パーソナルジムをせっかく始めたのに、赤字が続いてしまうのは防ぎたいですよね?
今回の記事では、赤字になってしまうパーソナルジムの特徴や、パーソナルジムを始める前に考えておきたいポイント、もしもパーソナルジムが赤字になってしまったときの対処方法をご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
赤字になってしまうパーソナルジムの7つの特徴
赤字になってしまうパーソナルジムの特徴は以下の通りです。
- 集客できていない
- 立地が悪い
- 満足度が低い
- 顧客のニーズに寄り添っていない
- 継続利用が少ない
- 価格が低すぎる
- 初期投資が大きい
順番に解説していきます。
集客ができていない
当然ではありますが、集客ができていないパーソナルジムは、赤字になる確率も高まります。
パーソナルジムは、飲食店やカフェ・雑貨屋さんのように顧客がお店を見つけて立ち寄ることが少ない業種です。
そのため、見込み顧客をパーソナルジムへ集客することが黒字化するために重要となります。
集客ができていない場合、会員数が伸び悩み赤字が続いてしまう原因に。
逆に広告費に費用をかけすぎても、赤字になってしまう可能性もあるため注意が必要です。
立地が悪い
立地が悪く、通いづらいパーソナルジムも経営難になる可能性が高いです。
そもそも場所が分かりづらかったり、駅から遠かったりと、顧客にとって見つけにくく、通いにくい場所にある場合、数あるパーソナルジムの中から選んでもらうことは難しくなります。
もしこれから開業場所を選べるのであれば、定期的に通ってもらえるように立地には十分配慮しましょう。
公共交通機関の利用が少なく、車移動が多い場所では、駐車場の完備もパーソナルジム経営成功のために考慮しておきたいポイントです。
満足度が低い
パーソナルジムに定期的に通ってもらうためには、顧客の満足度を高める必要があります。
顧客が求める成果が出ているかや、接客に対する満足度を調査してみましょう。
トレーナーやスタッフを雇用している場合には、彼らの職場に対する満足度もパーソナルジム経営成功のための重要な指標となります。
従業員満足度が高ければ、顧客への接客態度やトレーニング指導の質向上も見込めます。
顧客のニーズに寄り添っていない
いくら立地がよく、最新の器具が揃っているパーソナルジムであったとしても、顧客のニーズを汲み取れていないパーソナルジムは黒字化が難しいです。
顧客は「ダイエットがしたい」「ムキムキになりたい」「健康になりたい」など、様々な理由でパーソナルジム通いを検討します。
それぞれのニーズに対応できるよう多彩なプランを準備することもできますが、その場合には、あなたのパーソナルジム特有の強みがなくなってしまうという欠点もあります。
パーソナルジムを開業した地域の顧客はどんなニーズを持つ傾向が高いのかを分析し、そのニーズに応じたプランを準備するようにしましょう。
継続利用が少ない
継続利用が少ないパーソナルジムは、赤字になってしまう可能性が高まります。
継続が少なく、退会が多くなる理由は上記で述べた「立地が悪い」「満足度が低い」「顧客のニーズに寄り添っていない」などが考えられます。
顧客が退会してしまわないよう、定期的にニーズを満たせているかや、不満はないかといった顧客の意見を吸い上げ、改善していく仕組みが必要です。
また、退会者が出てしまった際には退会の理由をなるべく聞き取るようにし、改善できる点がないか振り返ってみましょう。
価格が低すぎる
集客がうまくいき、立地もよく、サービスに問題がなかったとしても、そもそもの価格設定が適切ではなかった場合、パーソナルジムを黒字化するのは難しくなります。
価格が低いと最初は喜ばれるかもしれませんが、薄利多売になり集客をより強化しないと収益が上がらない仕組みになってしまいます。
その結果、1人のお客様にかけられる時間が減ってしまうことも。
周辺の同業他社が価格を下げてきた場合、価格競争にもなってしまいます。そうなると、スタッフの給料も増えないため、従業員の満足度が下がる可能性も。
こういった悪循環を招かないためにも、適正価格を探り、経営するジム特有の付加価値を提供していきましょう。
初期投資が大きい
パーソナルジムの開業費用(初期投資)が大きいと、資金回収ができるまでに時間がかかります。
お金はかければかけるほど、内装が美しく、公共交通機関に近く、空間も広いパーソナルジムができるかもしれません。
しかし、お金をかけたからといって人が集まるパーソナルジムができる保証はありません。
初期投資が大きすぎたために、開業後の資金繰りに影響が出てしまったというようなことのないように、予算組や回収の予想スケジュールなどをシュミレーションしておきましょう。
パーソナルジムの経営を始める前に考えておきたい4つのポイント
パーソナルジムの経営を始める前から考慮しておきたいポイントは以下です。
- 集客方法
- 立地
- 価格設定
- 顧客のニーズ
集客方法
パーソナルジム開業時には、初期投資の設定や物件・立地選び、スタッフの採用、器具の選定といった「箱作り」の業務に気が取られがちです。
確かに、ジム自体の魅力も大切ですが、そもそも集客ができなければ黒字経営は難しくなります。
そのため、パーソナルジム開業後の集客方法も考えておきましょう。
集客方法を考えるのであれば、どこに広告を出すのか(看板・チラシ・SNS等)や、無料・有料のどちらの広告を選ぶのか、などを検討しておくのが大切です。
立地
そもそも見込み客がいないところにパーソナルジムを出店しては、資金繰りが難しくなるのは目に見えています。
出店する立地にニーズがあるのかは、十分にリサーチしておきましょう。
また、出店予定の場所近辺に競合となるジムがないかも調べておく必要があります。
ネームバリューがある大手のジムが出店していたり、すでにパーソナルジムの激戦区になっている場合には、競争を勝ち抜くのが難しくなる可能性が高いです。
価格設定
最初の価格設定はパーソナルジム経営成功のために重要なポイントとなります。
開業初期は集客のために、とにかく低く設定しようとしてしまいがちです。
しかし、最初から経営上無理のない入会金や利用料を設定しておけば、赤字を避けるための価格変更を繰り返さなければならない事態を防げます。
もちろん、価格を高くしすぎると他のジムを選ばれてしまう可能性があるため、自分のジムが提供できる価値に見合った適正な価格を探るようにしましょう。
顧客のニーズ
どんな顧客のニーズを満たせるかは、立地や集客方法、価格の設定、そして自分のパーソナルジムが得意とするサービスづくりにも関係する重要なポイントです。
例えば、都会のビジネスマンをターゲットにするのであれば、ビジネスマンがどんなパーソナルジムを求めているのか、価格はどれくらいが適切か、集客はどうすればいいのかを絞り込むことができます。
また、自分が得意とするトレーニングがビジネスマンに求められるものか、ダイエットをしたい女性に求められるのかなど、ニーズにあったサービスやプランを作れるかといったポイントでも検討ができます。
まずは顧客のニーズ調査から始め、ニーズに応じてサービスや立地、価格、集客方法を作り込んでいきましょう。
パーソナルジムの経営が難しいと感じている方は、こちらの記事「パーソナルジム経営は難しい!見直しのポイントと再スタートへの考え方」も是非ご参考にしてください。
赤字から回復を目指すための対処法
万が一、パーソナルジムの赤字が続いてしまった場合にはどうしたらよいのでしょうか。
ここからは、パーソナルジムを赤字から回復させるための対処法を解説します。
- プロダクトや価格の見直し
- パーソナルジム経営コンサルへの相談
- 他社フランチャイズへの加盟
- 撤退の検討
プロダクトや価格の見直し
ジムの赤字が続いている場合、もともと顧客が求めていないサービスを提供している可能性があります。
ジムがある立地に通えるお客様の層やニーズを再調査してみましょう。
また、価格の見直しも大切です。
設定している価格で、価格以上の価値を提供できているかを考え直してみましょう。
その際にも、お客様の層やニーズを調査した結果も役立ちます。
パーソナルジム経営コンサルへの相談
プロダクトや価格の見直しをするにしても、自分だけでは新しい視点や分析・調査方法を思いつかないかもしれません。
そんなときには、既にパーソナルジム経営に成功している経営者や、コンサルタントへ相談してみましょう。
相談の費用は発生するかもしれませんが、ひとりで悩むよりも解決までの時間が短縮できます。
黒字化のためにできることのアイデアや解決策を一緒に考えましょう。
他社フランチャイズへの加盟
自分だけの力ではどうにもできないし、赤字続きも困ってしまう場合には同業他社のフランチャイズに加盟することも一つの解決策です。
フランチャイズに加盟することは、知名度を利用して集客できたり、フランチャイズ加盟者向けのマニュアルを利用できたりと様々なメリットがあります。
加盟する費用はかかりますが、その代わりに運営のサポートが受けられるため、自分だけで運営するよりも黒字化のための手助けが多いです。
撤退の検討
赤字が膨らむ前に撤退する方法もあります。
設備投資や集客への投資、立地の再検討、リサーチ費用といった予算が赤字からの回復に必要となり、更に赤字が膨らんでしまう可能性があるためです。
撤退ラインを先に決めておくと、思い切って次の活動に取り組む目安がつきやすくなります。
もし自分で判断するのが難しいと感じる場合は、スポットでもコンサルタントに相談してみるのも一つの方法です。
パーソナルジムの赤字で悩んでいる方は相談ください!
この記事では、パーソナルジムが赤字になる原因や、経営開始前に考えておきたいポイント、経営が赤字になってしまった際に回復を目指して取れる対処方法をご紹介しました。
パーソナルジムが赤字になってしまう原因は様々ありますが、何かしらの対策を講じなければなりません。
もし、ひとりで解決するのが難しいと感じた場合には「パーソナルジム経営コンサルに相談」したり、「他社フランチャイズへの加盟」も検討してみてください。
当ジムELEMENTには、フランチャイズの加盟制度があったり、屋号を変えずに一部ELEMENTのサービスを導入したり、集客のお手伝いをするサポート事業も実施しています。
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