マシンピラティスはダイエットに効果があるのか?
ピラティスとマシンピラティスの違いがよくわからない…。
など、健康的に痩せる方法としてピラティスを検討中であっても、「マシン」を使ったピラティスを初めて知った方もいると思います。
専用の器具を使用して行うピラティスがマシンピラティスであり、インナーマッスル(深層筋)を鍛え、正しい姿勢への矯正などにより体の機能を向上させるエクササイズです。
本当に痩せるのか?気になるダイエット効果について結論を先にお伝えすると、「マシンピラティスだけでは、痩せることは相当困難」と言えます。
とはいえ、マシンピラティスは効率的かつ健康なダイエットをしっかりアシストしてくれます。
体型の引き締めを目指す方には、より効果がわかりやすいでしょう。
この記事では、ピラティスとマシンピラティスの違い、特徴や体への効果などを中心にご紹介し、ダイエットの基本とマシンピラティスの関係についてもまとめていきます。
ダイエットしながら「不調のない軽快に動く体や綺麗なスタイル」を目指したい方の参考になれば幸いです。
ダイエットの補助的効果が期待できるピラティスとは?
ピラティスは1920年代に体を負傷した方の機能改善、リハビリを目的に考案された運動です。
激しい動きがなく、体に強い負荷がかかることもない安全性の高さにより、老若男女、妊娠中の方も行え、ダイエットをしたいけど運動が苦手な方に向いているエクササイズと言えるでしょう。
一般的には床にマットを敷いて行う方法をイメージされる方が多いかもしれませんが、専用の器具を使ってトレーナーと行うマシンピラティスも徐々に増えてきています。
マットとマシンのどちらを選択しても、ピラティス自体は
- インナーマッスルを重点的に鍛えることで、体の軸が安定する
- 骨盤や背骨の歪みを解消し、正しい姿勢をつくる
- 柔軟性や関節の可動域を広げる
など、体のバランスを整えて不調を正す効果を求める運動です。
他のトレーニング時のパフォーマンスアップにつながる、基礎代謝が向上することにより太りにくく痩せやすい体づくりを行えるなど、ダイエットを成功に導く効果が期待できます。
それではマットとマシンの違いを見ていきましょう。
自宅で手軽に始められるマットピラティス
自重(自分の体の重さ)で負荷をかけて行うのがマットピラティスです。
マットを敷くスペースだけあれば始められるので、手軽に自分で行うことができるのがポイント。
専用のピラティスジムのほか、総合フットネスジムのレッスンやカルチャースクールなどでも講座が開催されることが多く、グループレッスンが基本なので価格がリーズナブルなこともあり広く普及しています。
体の変化が早い!マシンピラティス
マシンピラティスはトレーナーとのマンツーマンレッスンを基本とし、ベッド型や椅子型の専用器具を利用して行うピラティスです。
マシンのアシストで正確な姿勢がとれる状態で、負荷を調整しながらトレーニングができるため、マットより早く体の変化を実感しやすいと言えます。
ダイエットのメインは食事管理+トレーニングが効率的
ダイエットの基本は以下の通りです。
- バランスの取れた3食の食事を取り、アンダーカロリーを保つ(摂取カロリーが消費カロリーを下回る)
- トレーニングで筋肉量を維持する+エネルギー消費を増やす
- 休息をしっかりとる
これらの繰り返しです。
上記3つの行動が基本ですが、なかでも痩せるためには1の食事管理が8~9割ほどの割合で大切なため、体重を落とすだけが目的であれば運動は不要と言えます。
ですが、綺麗なスタイル作りや健康的になりたいなど、ダイエットには様々な目的があり体重を落とすのはその過程に過ぎないはずです。
そのためにも、やはり運動を行った方が良いでしょう。
目的(健康や理想とする体型など)を叶えるためでもありますが、ダイエット中のトレーニングには基礎代謝の維持(※1)という役割もあります。
痩せるためにアンダーカロリーにしていきますが、何もしないと筋肉が落ちやすく基礎代謝も減りやすい状態です。
運動により基礎代謝をキープしつつ、同時にエネルギー消費を増やすことで、蓄積した脂肪を燃やす効果を高め効率的なダイエットを目指していきます。
筋肉量を増やすには筋トレ(無酸素運動)、脂肪を燃焼させるならジョギングや水泳などの有酸素運動が有効とされていますが、ピラティスはこれらのトレーニングをしっかり行う土台づくりに最適と言えるでしょう。
以下の記事でも食管理に関して解説していますので、参考にしてください。
関連記事:正しい食事制限のやり方とリバウンド対策のポイントを解説
(※1)生命維持のため、安静時なにもしない状態でも消費されるエネルギーが基礎代謝
ピラティスは他のトレーニングの質を高める
人体は骨と筋肉、神経(滑らかな動きは神経の伝達が発達することで実現する)など、すべて連動しています。
左右のバランスが崩れていたり骨盤が傾いていたりなどにより体が歪んでいると、体の軸が安定せず自分の意図しない部分に負担がかかりやすくなるでしょう。
筋トレや他の運動をしても体のバランスが悪く歪んだままでは、力が出しにくかったり正確なフォームが作れないなど、十分なトレーニングができず体を痛めかねません。
運動習慣のない方ほど、まずはマシンピラティスで体の歪みや不調を改善し、普段意識しない体の動かし方を身につけることが大切です。
相乗効果で痩せやすい体をつくる
マシンピラティスで期待できる相乗効果とは、やはり痩せるための他の運動を行いやすくすることです。
正しい運動はダイエットを効率的に進めることができ、怪我のリスクも下げてくれます。
また、土台づくりだけでなくダイエットが終了し、目的を達成した体の状態をキープすることにも、体を整えるのに適した運動であるマシンピラティスが役立つでしょう。
マシンピラティスのメリット・デメリット
体へのメリットが多く得られるマシンピラティスですが、お金や時間的なデメリットのほか、運動をする目的によってはデメリットを強く感じる方もいるかもしれません。
【マシンピラティスの主なメリット】
- マシンのサポートで姿勢や動きが安定する
- トレーニングのバリエーションが豊富
- 安全性が高く怪我のリスクを下げる
【マシンピラティスの主なデメリット】
- 筋肉がつきにくい
- ジム通いの時間+価格が高め
上記のメリットとデメリットを簡潔にご紹介していきますので、トレーニングを始める前に確認してみてください。
メリット1:専用マシンのサポートで姿勢や動きが安定する
ピラティスの専用マシンには、代表的な6種類があります。(※2)
- リフォーマー
- タワー付きリフォーマー
- キャデラック(トラピーズテーブル)
- チェア
- バレル(ラダーバレル)
- 背骨矯正器(スパインコレクター)
上記6つの中でも「リフォーマー」はマシンピラティスを代表するベッド型の器具です。
バネを使って負荷を調節することができ、トレーニング慣れしている方はもちろん、筋力のない方やご高齢の方でも利用しやすいマシンになっています。
また足をかけるフットバーや、ストラップ(足や手を引っ掛けるロープ)など複数のパーツがついているので、そららを利用して体幹を中心に全身を鍛えることが可能です。
他のマシンも
- カーブをつかって柔軟性を高める
- 体の左右のバランスを整える猫背の改善
- 屈伸や回旋・伸展や側屈など、体を曲げたり捻ったりする動き
など、不調を改善したい部位や目的に沿ったマシンがあり、動きをサポートしてくれるので安定した姿勢でトレーニングができます。
(※2)括弧内はマシンの別名
メリット2:トレーニングのバリエーションが豊富
トレーナーの選択とあなたの体の状態や目的によって異なるので、すべてのマシンを使う必要はないと思いますが、マシンピラティスには数百種類のエクササイズが存在しています。
リフォーマー1つでも足全体(股関節、お尻、背骨、太もも)や体幹を鍛えられますし、キャデラックは左右バラバラに動かせるマシンなので、よりダイナミックな動きも可能です。
メリット3:安全性が高く怪我のリスクを下げる
トレーニングには怪我のリスクがあります。
マットピラティスは自重なので安全に行えると思われていますが、実は正確なポーズをとるのが難しいです。
バランスの難しいポーズでは手首を捻ったり、転倒により腰や体を床に打ってしまうなど、怪我をするケースもあります。
またピラティス専用の小道具で負荷を足すことはできても自重を減らすことはできないため、筋力の弱い方は自重を支えられず、正確なポーズを取り維持することが難しいかもしれません。
無理に間違ったポーズを取ることで、不調を悪化させてしまうことも考えられます。
マシンピラティスは足をかける、負荷を調節する、ロープを使うなど何らかの支えがあり、動きの軌道もトレーナーが見ているので怪我のリスクを下げることできるでしょう。
デメリット1:低負荷なマシンピラティスだけでは筋肉がつきにくい
ダイエットを目的にする場合、マシンピラティスだけでは難しいと言うのは「負荷が軽い」というデメリットが主に関係してきます。
一般的なダイエットの流れは前述した通りであり、運動で基礎代謝をできるだけ維持することが大切です。
筋肉量が高いほど基礎代謝も高くなります。
筋肉は、高負荷トレーニング(筋トレ)で筋肉にダメージを与えて回復する流れで成長し量が増えていくため、低負荷なマシンピラティスでは筋肉の成長が起こりにくいのです。
インナーマッスルを鍛えることで基礎代謝の向上は見込めますが、人の体の中で大きな筋肉量をもつアウターマッスル(体の表面の筋肉)を鍛える筋トレと比較すると、基礎代謝は増えにくいと言えるでしょう。
デメリット2:ジム通い+マンツーマンレッスンで価格が高め
ベッド型でサイズが大きいリフォーマーやキャデラックは、ある程度のスペースが必要なこともありレッスンはジムで行うのが一般的です。
また、繰り返しになりますが、マシンピラティスは基本トレーナーとのマンツーマンレッスンで行います。
そのため、マシンピラティスはマット(手軽で省スペース・グループレッスンor自宅)と比べて、ジムに通う時間とレッスン価格が高いことがデメリットと言えるでしょう。
ただし運動初心者の場合、はじめは週1回ペースから始めることが多いので、月4回程度であれば手間と費用負担は思うより抑えられるかもしれません。
ダイエットに活かすならマシンピラティスを
ピラティスについてマシンとマットの違いをお伝えしてきましたが、結論としてダイエットに活かすならマシンピラティスの方がおすすめです。
手軽ではありますが正確に行うのが思うより難しいマットピラティスは、一人で行うと自己流になりやすく、間違ったまま続けることで筋肉を痛めてしまう可能性もあります。
もちろん運動である以上、安全性が高くても怪我をするリスクは完全に取り除けませんので、マシンピラティスなら100%安全というわけではありません。
しなしながら、マシンピラティスは基本的にマンツーマンでトレーナーが指導する中で行うため、怪我のリスクを下げつつ、的確に不調の改善に役立てることができるでしょう。
結局のところダイエットは、食事管理も運動も日常生活で無理せず継続できなければ、意欲が続かず失敗してしまうことが多いのです。
間違ったマットピラティスで効果が実感できず、体の土台づくりの段階でつまずいてしまうと、モチベーションが下がってしまいかねません。
そのため、ダイエットを目指してピラティスを始めるなら、体の改善効果が比較的早めに実感でき、トレーナーの指導により安全性が保たれやすいマシンピラティスのほうが、ジムに通う手間と価格のデメリットはありますが続きやすいと思われます。
マシンピラティス×他トレーニングで理想の体型を手に入れませんか?
この記事では、マシンピラティスでダイエットをして痩せられるのか?
ピラティスとマシンピラティスの違い、特徴や体への効果などをご紹介してきました。
マシンピラティスは体の不調改善や動かしやすい体にする土台作りが得意であり、これだけで痩せるのは困難です。
ダイエットに必要な筋トレや有酸素運動のパフォーマンスをあげるためにも、マシンピラティスで土台作っておくと相乗効果でダイエットに役立つでしょう。
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