「パーソナルジムのオーナーの収入はどの程度だろう…。」
「パーソナルジムを始めたいがフランチャイズと独立で悩んでいる」
「ジムの経営が上手くいってないからフランチャイズを検討している」
パーソナルジムの利益やフランチャイズでの開業について、このようなお悩みをもっているのではないでしょうか?
- 業界未経験だがパーソナルジムを開業されたい方
- 現在トレーナーで、これから独立したい方
- 事業の多角化やサイドビジネスとしてパーソナルジム市場に参入したい企業様
など、様々な立場で「パーソナルジムの開業をFC加盟も視野に入れて検討されている」と思います。
この記事では「業界未経験だが、パーソナルジムを開業されたい方」を念頭に、
- フランチャイズの基礎知識
- パーソナルジムを取り巻く状況
- FCを選ぶポイント(費用・サポート内容・本部の方針や理念)
上記を中心にして、パーソナルトレーナーの独立やジムの開業について包括的に説明していきます。
初めての方は、ぜひ全文をお読みいただきパーソナルジムの開業やFC加盟のイメージをつかむのにお役立てください。
またトレーナーや事業家の方は必要な箇所だけチェックしていただければ幸いです。
フランチャイズの基礎知識と利益を解説
まずはフランチャイズの基礎知識をざっくりご紹介していきます。
加盟や起業を検討する前にぜひフランチャイズについての考えを整理してみてください。
フランチャイズの基礎知識
フランチャイズは本部をフランチャイザー、加盟者をフランチャイジーと呼びます。
本部は加盟者に事業のノウハウやブランド力を提供する代わりに、ロイヤリティ(対価)を受け取る。
加盟者側は提供されたサポートを活かし、全く未経験でも比較的簡単にある程度収入が見込める事業を始めることができる仕組みです。
フランチャイズ化することで利益(給与)はどうなる?
フランチャイズ化すると本部に毎月ロイヤリティを支払う=固定費が発生します。
ロイヤリティは固定金額だったり、売上に対する割合で支払うなど契約によって様々です。
また、利益(給与)についてはオーナーの場合とトレーナーの場合では考え方が異なるので、以下を確認しましょう。
オーナーとしてフランチャイズ化する時の利益
ご自身がオーナーの場合は売上から、以下の必要経費を弾いた金額が手元に残る利益となります。
- 諸経費(備品・広告費・水道光熱費・家賃など)
- 人件費(トレーナーや従業員への給与)
- ロイヤリティ
後ほどメリットとデメリットでも解説しますが、ロイヤリティを支払うことで少なからず固定費が上がることは把握しておきましょう。
パーソナルトレーナーとしての給与
トレーナーとして給与は、雇用形態によって異なります。
正社員であれば基本給+インセンティブの形が多く、平均年収は353万円(月額29万円前後)です。(※1)
個人事業主として業務委託契約を結んでいる場合は、1セッションあたりの単価×こなしたセッション数に対して、ジムへの手数料を引いた金額が給与となります。
もしオーナーとしてトレーナーを雇用する場合も、上記の通り雇用形態別のトレーナーの給与体系をご参考ください。
※1参考:2023年2月求人ボックス「給料ナビ」調べ
フランチャイズのメリットとデメリット
フランチャイズ加盟は特に業界未経験の方や起業が初めての方にはメリットが多いものの、もちろんデメリットもあります。
加盟を検討する際は、ご自身の中でフランチャイズ加盟のメリットがデメリットを上回っているか?デメリットは許容できる内容なのかをチェックすると良いでしょう。
フランチャイズを利用するメリット
- 未経験でもスムーズに起業できる
- サポートと経営ノウハウの提供
- 本部のブランド力が活かせる
- 資金援助を受けられることもある
フランチャイズのメリットを簡潔にまとめると「ノウハウとサポートによって失敗のリスクを下げられる」点にあると言えます。
例えばパーソナルジムを始めるには個人または法人の開業手続き・人の管理・物の調達(店舗・器具など)・まとまった資金を必要とし、知識や経験がない開業は高リスクです。
ノウハウとは「実際に経験し蓄えた物事を進める手順と知識」であり、これを活かすことで未経験の方でも大きな失敗を減らしつつ、少額の資金からでも開業しやすくなります。
パーソナルジムの経営が失敗してしまう理由については以下の記事もご参考ください。
FC本部の持つノウハウやサポートという土台を活かして、本部と連携をとりながらマニュアルに沿って仕事を進められるタイプの方は、無理なく続けられるでしょう。
フランチャイズを利用するデメリット
- 加盟金やロイヤリティがかかる
- 運営方針や規則の準拠と制限
- 契約違反へのペナルティ
費用(加盟金やロイヤリティ)の負担もありますが、フランチャイズ加盟では運営する上で制限がある点を理解しておく必要があります。
極端な例ですが、あなたの目指すジムが「ダイエットや運動能力の向上」であること対し、本部の方針と強みが「上級者(大会出場)向けのジム」の場合では、方向性が全く違っています。
方向性の違いが大きいほど本部のサポートを有効に活かしにくく、なによりもやりたい事が違う状況で経営意欲を保つのは難しいのではないでしょうか?
ほか本部の運営方針や基準に沿って経営するため、自由な発想をもとに仕組みつくりやアイデアをどんどん試したい方には、窮屈な環境になりやすくデメリットに感じることがあるかもしれません。
パーソナルジムをフランチャイズで開業するのが向いている人・向いてない人
メリットデメリットでも一部触れた通り、フランチャイズでの開業はさまざまなルールのもとに成り立っていますので向き不向きがあります。
どのような人(考え方や能力)が向いているのか?向いていない人の特徴もあわせて確認していきましょう。
フランチャイズの開業が向いている人
- 折衝業務や管理職を経験している人
- 主体的に考えられる、工夫できる人
- 資金力(自己資金)のある人
フランチャイズオーナーは本部に加盟しても雇用者ではなく、いち経営者です。
ノウハウがあるとは言え本部に任せきりの体制では成長が遅く長く経営していくことが難しいと言えます。
マニュアルやルールに沿いつつ売上を上げていくために、本部と協力し良好な関係を築きながら経営者として主体的に考え、工夫できる人のほうが成功する可能性が高いでしょう。
また、管理職や折衝業務を担ってきた方は、管理能力が求められるオーナーに向いています。
なお、資金力については金融機関から融資を受ける際、自己資金の有無が融資の条件になる場合があるため、ある程度は用意しておく方が選択肢が広がり無難です。
フランチャイズの開業が向いていない人
- 独自のアイデアで仕組みづくりや経営をしたい
- 本部と経営方針や考え方が合わない、納得できない
前述した通り、フランチャイズとは「本部の経営方針や理念に沿って経営を行う」ことです。
経営方針が合わない、考え方に納得できない面が強いと、フランチャイジーとして長く続けていくモチベーションが保ちにくくなります。
そのため、方針や考えが合わないとモチベーションが下がってしまう方は、加盟をおすすめしません。
また「仕組みづくりからやりたい」「独自のアイデアで経営したい」アイデアマンタイプの方も不向きと言えるでしょう。
とはいえ、経営に対する柔軟性や契約内容は各FC本部で当然異なり、アイデアマンタイプの方が必ずFC加盟向きでないとお伝えしているわけではありません。
加盟してから運営などに不満が募り途中解約となれば、リスクを伴うケースがありトラブルに発展する可能性も考えられます。
お互いのためになりませんので、懸念や疑問については説明会や無料相談を積極的に利用してクリアにしておくことが大切です。
フランチャイズ本部を選ぶチェックポイント
フランチャイズの本部をどう選ぶべきか?一見すると良いアピールが多く、選ぶ基準を知らないと悩むのは当然です。
フランチャイズ募集の広告には、おおよそ以下の内容が掲載されています。
- 費用(加盟金、手続き料など)
- ロイヤリティ(毎月の固定費)
- サポート内容
- 本部の実績、事業理念
- 収益モデル
上記の内容を踏まえて4つのチェックポイントを解説します。
ポイント①:無理なくロイヤリティが払えるか
ロイヤリティは以下3つの方式に分けられます。
- 粗利分配方式:粗利に対して、契約で定めた割合の金額を支払う
- 売上歩合方式:売上に対して、契約で定めた割合の金額を支払う
- 定額方式:利益に関係なく毎月定められた金額を支払う
割合で金額を決める1と2に比べ、3の定額方式はわかりやすいですが売上の良し悪しに左右されない固定費なので、場合によっては負担が重いと感じるかもしれません。
また、1と2ついては例えばロイヤリティが10%の場合でも、粗利と売上にかかる10%では金額が異なるため「何に対しての10%なのか」を把握しておく必要があります。
ロイヤリティの金額設定、仕組みを理解して無理なく払えるかを検討してください。
ポイント②:サポート内容が充実しているか
資金調達やパーソナルジムに最適な物件の紹介・出店地域の相談やリサーチ・機材や人材の確保・営業ツールや広告の提供など、フランチャイズ本部が提供するサポートの内容も多様です。
開業から運営まで一貫したサポートを提供しているのか?営業ノウハウや部分的なサポートなのか?
立場によって必要とする内容も異なりますので、ご自身の開業に必要なサポートが得られるかを具体的にチェックしましょう。
ポイント③:本部の理念に共感できるか
本部と加盟者はどちらも経営者同士であり、お互いに良好な関係を築きながら協力して経営をしていくのが理想的です。
そのため、フランチャイズ本部の理念に共感できない場合、モチベーションが保てないなど心理的な面で良い経営を続けることが難しくなるかもしれません。
概念的な話になりますが、会社が何のために事業を行い何を目的にしているのか、根本的な考えや価値観がご自身の考えと概ね合うかもフランチャイズ選びのポイントとなります。
ポイント④:実績のある本部か
一般的なフランチャイズ募集の広告には、実績や収益のモデルケースが記載されていますので、まずはしっかり読んでみてください。
広告も頭に入れつつ、本部の実績を確認するために現在の店舗数(直営店やFC店)、営業年数、開業と閉鎖数など運営状態を確認しましょう。
そのほか、
マーケ・育成・マネジメントなど「本部は何を強みとしているか?」
「本部の強みを活かしたサービス」を加盟店に提供しているか?
など本部の特徴を理解し、気になることは具体的に説明会で確認して、十分に比較検討することが大切です。
当ジムELEMENTのフランチャイズを紹介
当ジムELEMENTは、運動初心者の方や運動から長期的に離れている方の運動習慣づくりを支えることで生活の変化を目指すジムとなります。
当社のフランチャイズビジネスがもつ4つの特徴と強みをご紹介します。
- 定額制によるストック型の売上を獲得
- ウエイトトレーニング×マシンピラティスの組み合わせで幅広い顧客層を狙える
- SEOや広告などの集客マーケティングが得意
- 新規開業のほか、開業済みの店舗(パーソナルジム、ヨガ、フィットネスジム、整骨院など)の加盟が可能
運動を生活の一部にする指導を行うことにより1人のお客様の中長期的な利用につなげ、安定した利益を獲得します。
トレーニングの組み合わせにより幅広い顧客層の獲得を目指せるほか、本部は元々WEBマーケが主軸の企業のため、SEO対策と広告の支援が得意であり強みです。
また、これから独立したい新規開業の方と開業済み店舗に当社のサービスを取り入れたい方に向けた、2つの加盟プランをご用意しています。
当ELEMENTのFC加盟の詳細は、以下をぜひご確認ください。
パーソナルジムを取り巻く状況とフランチャイズ
パーソナルジム事業自体は、大きく躍進した2014年から成長を続けており、いぜんより成長速度は緩やかになってきていますが現在も需要と供給が伸びている傾向です。
需要はあるものの、他の事業に比べ比較的ローコスト・ローリスクで始められるパーソナルジムの開業は近年急激に増え、競争が激化しています。
そもそも、小規模事業者の現状はシビアです。
古いデータですが2006年の中小企業白書によると個人事業主は開業してから3年以内に62.4%、5年以内に74.4%が廃業。(※2)
一方、2017年の中小企業白書では開業してから3年以内に11.9%、5年以内に18.3%が廃業しているとのデータがあります。(※3)
データーによって廃業率に大きな差がありますが、これは調査の時期、対象の違い(個人事業主のみと中規模の法人を含むもの)などによるためです。
いずれにしても、5年以内の短い期間に約20~最大で70%前後は廃業しており、長期間事業を存続させることの難しさがわかると思います。
そのため、パーソナルジムのように伸び傾向のある市場でも、開業しただけでは売上を伸ばすことは難しいのが現状です。
ジムの経営については、以下の記事をご一読ください。
安定した運営を行うには、サービスの差別化や需要のある立地への出店など戦略を立てて集客を行わなければなりません。
選ばれ続けるお店を作るため、経営と集客の戦略にノウハウを持つフランチャイズの活用は有効な選択肢の一つと言えるでしょう。
パーソナルジムの集客については、以下の記事もご参考ください!
※2参考:2006年中小企業白書「個人事業主の生存率」より算出
※3参考:2017年中小企業白書「経過年数別生存率」より算出
FC加盟は選択肢の1つ!パーソナルジム作りの理想をお聞かせください
この記事では、パーソナルジムの開業にフランチャイズを検討している方、特に未経験者を念頭にパーソナルジムを取り巻く現状やフランチャイズの基本、選び方ついてご説明していきました。
パーソナルジムの開業を1からご自身で行う方もいれば、フランチャイズで行う方もいます。
ノウハウやサポートがある分スムーズに開業できるのはフランチャイズの利点ですが、100%安定経営ができるものでもないため「最適な選択です」とはお伝えできません。
「誰にどんなサービスを提供したいか?」
「何を実現し、どうお店を育てどの程度利益を得たいのか?」
など、ご自身の目指すジム作りの実現にフランチャイズ加盟が向いているのか?確かめるためにも積極的に説明会や相談会に参加して情報収集を行うと良いでしょう。
当ジムELEMENTでも現在フランチャイズ加盟を募集しており、新規開業の方と開業済みの店舗の方に向けた2つのサポートプランを提供しております。
FC加盟にお悩みの方やご関心がある方は、以下詳細をぜひご確認ください。