パーソナルジム経営に行き詰まっていませんか?
「当初の計画よりも集客できない」
「新規利用はあるが、リピート率が低く収入が安定しない」
など、さまざまなお悩みをお持ちかと思います。
経営難になる理由として多いのが「集客力不足」であり、そもそも起業の際のリサーチや事業戦略が不十分であると考えられます。
ほか、集客ができていても定着率が悪い、コストがかかりすぎているなども事業が安定しない理由となるでしょう。
そこで、この記事ではジム経営が難しくなってしまう原因について「経営が失敗しやすいポイント」を元にいくつか推察していきます。
すでに経営されている方とっては「あたりまえのように分かっている事」と思われるかもしれませんが、経営難である以上まずは見直しが大切です。
また、見直した結果やはり自助努力での改善が難しい、現状を客観的に見れていないと感じる場合は、第三者への相談やFC加盟という選択肢もあります。
もちろんメリットデメリットがありますので、FC加盟についても記事でご説明していきましょう。
パーソナルジム経営が失敗しやすい5つのポイント
パーソナルジムは、起業の中でも低コストで始め、ハイリターンが見込めるコスパのよい事業になります。
ですが、ジムにかかわらず経営が苦しくなる原因の多くは集客力不足によるものなのです。
なぜ集客できないのか?のお悩みに対して、この記事では明確に答えられません。
なぜならば、それぞれの経営状態や置かれた環境が異なるからです。
集客し経営を安定させるには以下の点が大切です。
1)ターゲットを決める
2)地域性・ニーズ・競合のリサーチ
3)サービスの差別化
4)コスト管理と有効な広告の打ち出し
5)適正な料金設定
これらを事業開始前にしっかり計画し、事業開始後に様子を見ながら広告の仕方や価格、サービスの改善をし続けていくことが大切となります。
つまり、経営が失敗しやすい理由は上記5つが不足している可能性が高いのです。
ここからは、失敗しやすいポイント5つを解説していきますので、確認してみてください。
ターゲットが不明確
ターゲットが曖昧になっているということは、顧客の姿が見えていない状態です。
この状態では、どんな人(年齢や性別・属性)の、どのような悩みにどう答えていく(どんなサービスを提供する)のかを絞れないため、集客方法を決めることもできません。
ターゲットの決定は開業前に行い、集客が望めそうな地域を選ぶことが望ましいですが、開業後であれば簡単に移動ができないはず。
そのため、コンセプトは守りつつも地域性に合わせたターゲット設定を改めて行う必要があるでしょう。
地域性(商圏)のリサーチができていない
地域性のリサーチとは、そのエリアの所得や年齢構成、主要駅の利用率などを含んだ市場調査です。
極端な例ですが、「メインターゲットが20~30代の男女、ボディメイクを提供しているパーソナルジム」の場合で見ていきましょう。
(1)条件があっている | (2)条件があってない |
---|---|
【立地】都心部の繁華街(若者が多く通う街)や、オフィス街、乗車率の高い駅から徒歩10分以内の場所 | 【立地】高齢者層が多い落ち着いた住宅街、バス停など地域移動手段の拠点に近いエリアまたは、駐車場あり |
【ニーズ】ダイエットや美容的な体型への関心が高い | 【ニーズ】健康、体の不調改善や機能維持 |
(2)はターゲットに対して立地もニーズもあってないので、広告を頑張ってもそもそも集客が困難であることが明確です。
リサーチを入念に行うことで地域が求めているニーズを掴み、ニーズに合わせたサービスや価格設定、広告方法が選びやすくなり、経営困難になるリスクを下げることができるでしょう。
差別化できてない
一般利用客向けのフィットネスの顧客層といえば、以前は20代~30代の男女が中心であり、ダイエットが主体でした。
しかし現在は市場の成長と共に、健康・身体的機能の向上・コンディショニングなど、ニーズが多様化し顧客層も中高年に広がってきています。
需要の増加に伴いパーソナルジムも首都圏を中心に急速に増えているため「このジムは何を特徴(目的)としたサービスを提供しているのか」を明確にし、差別化できなければ選ばれません。
また、差別化は近隣にライバル店がある場合、できるだけターゲット層が被らないようにするという狙いもあります。
無駄なコストが発生している
すでに開業されている方は、もちろん初期コスト+ランニングコストを計算して事業をスタートしているはずです。
当初の計画がよほど無謀でなければ、経営難はコストの問題ではなく収益が上がらない=集客不足によるものであり、現時点でコスト削減は難しいかもしれません。
無駄がないスモールビジネス(小さく始める)であることを前提に、あえて見直す箇所をあげるなら、宣伝広告費を確認してください。
広告は紙媒体(新聞・雑誌・フリーペーパー・チラシ)や、ネット媒体(リスティング・HP運用・SEO・MEO)、SNS運用など多岐にわたります。
ターゲット層に現在の広告媒体があっているか確認し、効果のでない(適切でない)有料施策は削減候補にできます。
適正な価格設定ができていない
サービス内容や地域性にも関わることですが、集客の為あまりに安すぎる価格に設定してしまうと、なかなか売上を伸ばすことができません。
一般的にパーソナルトレーニングは、他の習い事と比較して1回あたりが高単価です。
ユーザーもそのような(高価格帯)認識を持たれていると推察できる中、個人店で極端に低価格を打ち出すと、安かろう悪かろうの精神で逆に不安を招く恐れがあります。
この事業が高価格帯でも支持されているのは、トレーナーの適切なコミュニケーションと指導はもとより、体の変化というハッキリとした結果が得られるからです。
当然ですが適切なサービスを提供されているのであれば、指導に見合った適切な価格設定が必要です。
赤字のパーソナルジムを改善する3つの対応策
ここからは、赤字のジム経営を改善する3つの対応策をお伝えしていきます。
前述した「失敗しやすいポイント」を踏まえ、現時点の自社の状況を正確に分析することが改善に取り組む第一歩です。
分析をもとに、どこまでが自己努力で対応できる範囲なのかも冷静に判断してください。
自己の努力で改善点を解決していく
現状を分析した結果、赤字の課題が主に内部環境によるものあれば自己努力で改善できる可能性があります。
内部環境とは、コスト(人件費や雑費、広告費などの運用費用)、サービス内容の変更など自分でコントロールできる範囲の課題です。
例えば、コストが課題の場合、以下のように様々な対応方法があります。
- 人件費の見直し(業務委託など雇用の負担を抑える、またはオーナートレーナー1人体制に変更)
- 広告宣伝費の見直し(有料広告ならターゲットへの有効性を再確認)
どういった課題に対して、どのような改善策があるかを考えてみましょう。
パーソナルジムの経営コンサルに相談をする
「立地の問題や、競合他社の出店(他店のリサーチ)などが経営の課題」と分析したけれど、自分で対応するのが難しく解決方法が見出せない。
また、物事を分析する時は「客観的な視点」で捉える必要があるものの、主観を取り除くことがなかなかできず、課題の分析が進まないケースなどがあると思います。
もしご自身で分析や解決が難しい場合は、パーソナルジム経営やフィットネス関係に実績のある経営コンサルタントへの相談を検討してみてください。
問題の解決を行うのは経営者ご自身ですが、経営コンサルタントは第三者視点で事業の問題点を洗いだし、利益を生み出せるよう具体的な解決方法を提案する役割をはたしてくれます。
他社のフランチャイズへ加盟する
経営コンサルへの相談以外にも、ご自身のジム経営を継続させる方法としてフランチャイズ(FC)への加盟という選択肢があります。
FC加盟のメリットとデメリットは後述しますが、FC本部はそもそも自社でジムを経営して得たノウハウを持っており、常にアップデートしています。
加盟することでご自身のパーソナルジムを継続させながら、本部のブランド力をそのまま活用した集客ができ、経営ノウハウも学ぶことが可能です。
パーソナルジムが赤字になる原因については、こちらの記事「パーソナルジムが赤字になる原因は?対策や経営開始時のポイントを解説」でも詳しく解説しています。
フランチャイズ加盟のメリットデメリット
ここからは、フランチャイズ加盟の主なメリットとデメリットを率直にお伝えしていきます。
【FC加盟のメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
---|---|
・経営ノウハウがありサポートを受けられる ・本部のブランド力が活かせる ・未経験でもスムーズに起業できる(開業前の方) | ・加盟金とロイヤリティーがかかる ・運営方針や規則の準拠と制限 ・契約違反(企業イメージの毀損など)へのペナルティ |
メリットは前述の通り、一定の集客が見込めることや、経営ノウハウを得られることです。
一方で、FC加盟において加盟金があるかは企業によってまちまちですが、ロイヤリティーが固定費として発生するという点は有名なデメリットと言えるでしょう。
また、月々のコストも気になると思いますが、まず確認して欲しい部分は「運営方針や規則」です。
本部の運営方針や理念がご自身の考えに合っている、または共感できる部分がなければ、FC加盟で経営を続けるモチベーションを保つことが難しくなるでしょう。
まずは相談!第三者を活用し情報収集や思考の整理を行いませんか?
この記事では、パーソナルジムの経営難について「経営が失敗しやすいポイント」を元に推察し、見直しの重要性をお伝えしました。
ビジネスに100%の答えはありませんが、どこに向かって努力するべきなのか、現状を分析できなければ徒労になってしまいます。
ですが、問題点を正確に洗い出すためのリサーチを個人で行うのは、時間や費用の面で困難です。
経営経験が浅い方であれば、現状を客観的に判断できない可能性も残念ながらあるでしょう。
このコラムを掲載しております当ジムELEMENTは、100社以上の企業がジム運営をしている激戦区、東京エリアを軸に23店舗を出店しジム経営のノウハウを構築しております。
もし、一人で考えて打開できない状況なら、まずは第三者の客観的な視点で課題の洗い出しと整理を行いませんか?
当ジムELEMENTには、フランチャイズの加盟制度があったり、屋号を変えずに一部ELEMENTのサービスを導入したり、集客のお手伝いをするサポート事業も実施しています。
興味のある方は、以下の詳細ページをご覧ください。